あの陽の光の指す方へ

綺麗に咲き誇る花たち、あなたに捧げて

シゲを担当に出来ない理由



2013年頃、シゲに揺らいだことがある。
本気でシゲを担当にしようかと思ったこともある。でも、その時に担当にしなくて良かったと思う。



シゲアキ先生はとても知的で雑学含め色んなことを知っていて、またシゲのファンの方も同じように色んなことを知っている人が多いように思う。

私はまだ人生もそんなに長く歩んだわけではないし、世の中のことをこれっぽっちも分かってない。聴いてきた音楽も読んできた本も観てきた映画もほど少ない。語彙力も足りない。

そんな人間が加藤シゲアキの魅力を存分に知ることが出来るだろうか。加藤シゲアキの表現したものを存分に味わうことが出来るだろうか。



今回のソロ "星の王子さま"は、読んでない気もしないが内容が記憶になかったので、改めて読み直した。そこで初めて曲の意味することなどを少しだけれども汲み取ることが出来た。
きっとシゲアキ先生のファンの方の多くは元々当たり前に読んでいただろうし、曲を聴いてすぐにどのようなことが言いたいかも私よりは分かっていたはずだ。


それと、escortのMV。シゲは色々仕掛けはいれたけれど、何も気にせず普通に楽しんでいただければ との様なことを言っていたけれど、その仕掛けを私は知りたかった。というか、知れるともっと楽しめると思っているし、作品の意味を知るには仕掛けに気づかないといけないとも思った。ただ、私の知識量では到底わからないことばかりで、シゲのファンの方の独断解説をたくさん読んで、その中でこうだと思うなぁと自分なりに考えることをすることしか出来ない。そして、色んな人の解釈ブログなどを読むと皆さん色んなことを知ってるんだなぁと改めて思う。果たしてそれが正解かは分からないけれど、根拠のある深読みで私の知らない知識で作品を考察出来ているのが凄いなぁとただ思うばかり。


そう、私がシゲを担当にしなくて良かったと思う理由は、出来ない理由は、今の私には存分にシゲの作品を味わうことが出来ないから。

確かにあの方は色んな分野において人よりディープなところまで知っているのは分かっているけれど、もし私がシゲのファンならば、同じくらいの、並ぶのは難しいだろうけど、ある程度の知識と経験とマニア度を持ち合わせた上で、シゲの作品とぶつかり合いたい。そう思う。




シゲのファンは大人が多いと思う。ソラシゲブックのリスナーも大人が多い気がする。
早口で色んな情報をばぁーーーっと言うから、私の頭がハテナだらけになることも度々ある。その度に自分の無知さ加減に絶望する。
でも、ちゃんとシゲの話を聴いて、紹介した作品などを少しずつでも鑑賞することで、私の知識は少しずつ増える。シゲの言葉によって、作品によって、私の一部が形成される。


私はシゲの言葉を信頼している。シゲの言うこと聞けば、間違った方には行かないかなぁとまで思っている。ここで私の悪いところ。シゲが全てだと思ってしまう勢いは良くない。自分から色んなことを知っていかないといけない、勉強していかないといけない。



シゲの作品がそれなりに自分の独断ではあるけれど、理解できる様になれれば、そもそもの生きていく上での知識もある程度ある様になっている気がする。それまでは、加藤シゲアキ作品は自分で楽しんだあと、解釈を知りたければシゲアキファンに任せようと思う。


たくさんのことを知ること、鑑賞すること、勉強すること。そして、シゲアキ先生の言葉を大切にすること。これが今の私がすべきことな気がします。











余談ですが、櫻井翔にもシゲアキ先生のファンのような、深読み出来る、知識人なファンがもっといればいいなぁと思う。Hip Pop Boogieにオールドスクールヒップホップのパイオニア、Suger Hill GangのRapper's Delightがミックスされていることを当時、何人のファンが気づいただろうか。いや今も知らない人の方が圧倒的に多いと思う。私はたまたまオールドスクールについて調べてたら辿り着いて、びっくり仰天。唯一ちゃんと解釈を文字に起こした曲をちゃんと知れていなかった。というか、もうこの曲がHip Pop Boogieの始まりではないですか。
うーーん、櫻井翔もなかなか大胆なことをされましたね。凄いや。そんなん知るわけない。



知ることが必ずしも良いとは思わないけれど、色々知った上で楽しむのとは味わいが変わるんだろうなぁと思う。また、芸術作品はその様な面でも難しいなぁとも思う。